なまえは まだ ない

思いついたことをアウトプットします

人に伝わりやすい文章を書くために

この記事はフラー株式会社 Advent Calendar 2024 4日目の記事です。3日目は@masalionking の「【ガチ手軽で高コスパ】FirebaseFirestoreのベクトル対応が話題になってない割に破壊的!text-embeddingなどと絡めて解説します」でした。

まえがき

テキストコミュニケーションの難しさ

弊社では業務上のコミュニケーションの多くをSlack上でとっています。弊社に限らず、SlackやChatworkといったチャットツールを導入している企業は多いのではないでしょうか。 特にコロナ禍によって世間でリモートワークが中心となり、他の人とテキストによるコミュニケーションををとる機会は数年前より格段に増えた印象があります。

普段仕事をしていてSlackやPull Requestを徘徊していると、時たま次のような場面に出くわします

  • なんか会話が噛み合ってない
  • 質問に対して全然違う返答が返ってきてる
  • 互いになにか勘違いを抱えたまま話が進んでる

その時々で事情は変わると思いますが、主な原因は「テキストコミュニケーションの未熟さ」です。

コミュニケーションとは

私は新卒時代に「コミュニケーションとは相手の意図を正しく汲み取ることだ」と学びました。それは本当にその通りだと思っています。これをテキストコミュニケーションに当てはめると、相手の書いた文章に対する読解力が重要であるということになります。

一方で、読み手にばかり能力・負担を強いるのも違うなと思っています。書き手は書き手で「相手に自分の意図を汲み取ってもらいやすい文章」を心がけるべきです。

伝わりやすい文章を書くために実践していること

ここからは私が普段テキストコミュニケーションをとるときに気をつけていることを紹介していきます。

一文をおよそ50文字程度に収める

前職の新卒研修で習ったテクニックになりますが、一文あたりの字数を減らしましょう。

人は文章が続く限りなるべく一息で読み切ろうとするらしいです。つまり句点 から句点までの距離が長い文章が連続すると、その一文を読み切るだけでかなりのカロリーを使います。読み手が疲れればそれだけ読解力も落ちますし、こちらの意図を正しく汲み取ってもらいづらくなります。相手に負担のない文字数の目安として、一文あたり50文字程度に収めると読みやすくなります。

何かを説明しようとしたとき、エンジニアってついつい長い文章を書いてしまう生き物だと思います。私自身もそうですし、周りを見てもそういう人間が多い気がします。自分が書いた文章をサッと読み返してみて、あぁなんか長そうだなと感じたら、文章を区切ることを考えます。よくある例としては接続詞が一文に複数出てくるパターンです。大抵の場合、接続詞でつながった文章は分離することができます。一文の中に2つ以上「ですが」とか「なので」というワードが出現したら、無理に文章を繋げす一旦切る努力をしましょう。

主語を2つ書かない

一文の中で主語……正確には「主語っぽいもの」が複数出てくる経験ありませんか? 例えば次のような文章を書いた覚えはないでしょうか。

私が書いた文章が伝わりにくいと言われるのはなぜだろう?

この文章の主語の主語はどれでしょう?「私」?「私が書いた文章」?それとも「私が書いた文章が伝わりにくい」でしょうか?

日本語はよく「主語を曖昧にできる/省略できる言語だ」と言われます(要出典)が、それは会話の中で前後の文脈を正しく汲み取れた場合に限ると思います。 文章の中で主語がブレたりはっきりしなかったりすると、読み手は主語が何かを探ろうとします。それだけ文章を読むのにカロリーを使うということです。

先の例の場合、例えば「私が書いた文章」の部分は「私の文章」などの表現に置き換えることができます。以下のように表現を見直すことで、より主語を明確に示すことができます。

私の文章が伝わりにくいと言われるけど、それはなぜだろう?

一文の中に「が」「は」といった主語を示す助詞が複数出てきたら要注意です。

用語・表現を統一する

開発の現場などでよく見かけるのが用語・表現のブレです。 あまり具体例を挙げるのはアレですが、例えば「通知」と「お知らせ」、「端末」と「アプリ」、または「ユーザー」など……うっかり使ってしまいがちなワードでも認識がズレることがままあります。

互いに勘違いしたままコミュニケーションが進むことを避けるため、何か怪しいと感じたら用語の認識を揃えましょう。開発現場においては、チーム内で使う用語集を作ると良いかもしれません。

難しい言葉・漢字を使いすぎない

コミュニケーションをとっている相手が常に自分と同じ認識・同じ知識を有しているとは限りません。 エンジニアはなにか説明するときついつい難しい単語や言い回しを使いがちですが、そのような文章は読み手に負担を強いるということを知っておくべきです。

理想的には、伝える相手の前提知識や認識を把握した上で、相手が理解しやすいレベルの説明・表現を取捨選択することです。 相手に理解してもらうために少し前提の説明から始める、逆に「理解してもらうの難しいな」と感じたら説明しなくて済むような言い回しを考えるなど、柔軟に考えられると良いですね。

まとめ

私が普段文章を書いていく中で気をつけているポイントをいくつか紹介しました。 本当であればもっと具体例とか示すことができれば良かったんですが、ちょっとネタ集めの時間が足りませんでした。。無念。

細かいポイントをいくつか出しましたが、何よりも大事なのは「一度書いた文章を自分で読み返してみる」ことだと思います。あれこれ書いてる最中に気付かなくても、あとから読み返してみると何かおかしかったなんてことはよくあります。Slackで ⌘ + Enter を押す前に一呼吸おいて自分の文章を読み返し、なにか引っかかりを感じたらおかしな点がないか考えてみましょう。

また、今回紹介したトピック以外にも、さまざまなテクニックがあります。以下の書籍は大変読みやすく学びの多い書籍なので、気になった方はぜひ手にとってみてください。


明日は@Daiji256 で「色の話」です。お楽しみに!